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ビフテキとかつ

2010-06-17 06:31:12

英語では牛はcow「牝牛」、ox,bull「雄牛」なのに、牛肉はbeefであるのは何故か?同じく、豚はpig、豚肉はporkである。羊はsheep、羊の肉はmuttonであるのは何故か? それは、家畜名が本来の英語であるのに対し、その肉名がフランス語が語源だからである。ビーフbeefはフランス語boeuf「牛」から、同じく、ポークporkはフランス語porc「豚」、マトンmuttonはフランス語mouton「羊」からである。歴史的にみて、家畜を飼うのは英語を話す現地人、料理された肉を食べるのはフランス語を話す上流の人々という区別が生まれたのである。そう言えば、イギリス料理は余り聞かない。料理の言葉はフランス語が多く、英語もそのままフランス語を借用している。例えば、オムレツomelette、グラタンgratin、コロッケcroquette、コンソメconsomme、ポタージュpotage、ソティsaute等々。
 ビフテキはビーフステーキbeef steakの略語ではなく、語源はフランス語bifteckである。ステーキsteakの原義は「串に刺した焼肉」である。
 サーロインステーキのサーロインsirloinはラテン語super「上の」+lumbus「腰」で原義は「腰上部」だが、王(ヘンリー8世、ジェームズ1世、チャールズ2世とも)が牛の腰肉loinが余りに美味だったのでその肉に騎士の称号であるSirを与えたという俗説の方が流布している


 カツレツcutletは日本ではパン粉の衣をつけて揚げたものをいうが、欧米では肉の薄い切り身を焼いた料理である。原義は「肉の薄い切り身」であり、語源はラテン語costa「あばら骨」であるが、cut+let(指小辞接尾語)の連想で俗に「肉の小さなかたまり」と解されている。カツと略して「勝つ」と語呂合わせは日本独特の文化である。
 

ヒレはフランス語filetからで、借用語として英語にもある。語源はラテン語filum「糸」であり、一口分の肉を糸で縛ったところから。英語ではfilletとも綴る。ファイルfile「糸でつづる」、フィラメントfilament「糸状のもの」、プロフィールprofile「線を描く」は姉妹語である。
 

メンチカツのメンチminceは英語の発音ミンスの日本語読みである。「細かく刻む」の他に「気取って話す」がある。
 

ハヤシライスはhashed beef and riceの日本的略語である。hashは「細かく刻む、こま肉」。創案者の林さんの名前に因んだという説もある。
 

ハンバーグの語源はドイツの地名ハンブルグHamburg(英語読みでハンバーグ)に由来します。料理のルーツは中央アジアタタール地方の騎馬民族のもので、そこを訪れたドイツ人が本国に持ち帰り、現在の原形ハンバーグができた。そしてアメリカに移住したドイツ人が郷土料理のハンバーグを盛んに食べ、パンに挟んだものをハンバーガーと名付け、アメリカで定着したのである。1950年ディックとマックのマクドナルド兄弟がウエイトレスや食器を使わないセルフサービスのドライブインを創案し、現在に至る。

  

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